2011年2月28日月曜日

生産者を訪問しています





弊社の勉強会が終わってから、毎日販売店と生産者を廻っています。販売店は東京郊外や北関東のガーデンセンターと都内の専門店とフローリストを廻りました。生産者は北関東から関西まで廻っています。この10日間で、販売店を10件と生産者を16件廻りました。やはり、現場に出向き、現場の人達と話をするのは大変勉強になるし、大変楽しいです。やはり、現場にはいろんな情報があります。何をすれば良いのかを明確にする為には、やはり現場に出向くのが一番です。

さてさて、ペラルゴニウム・エンジェルアイズは今年も安定した値段で販売されている様です。どの生産者も素晴らしい品質の商品を作られていますが、面白いのは各々の生産者が独自のマニュアルを作られていることです。矮化剤の使い方や温度のかけ方等、本当に様々な管理方法をしているのですが、みなさん自分に一番作り易い方法を取得されていて、そして、出来上がった製品はどれも素晴らしいです。

同様に新しいペラルゴニウム、キャンディーフラワーも様々な管理方法が試されています。不思議なのは、生産者により、品種間の格差に若干の違いが見られることです。品種間の格差というのも栽培環境によって変わるものなのか?晩生の品種が更に晩生になるとかいうのなら理解できるのだけど、晩生の品種が中生になる?ものなのか?えっ?という感じです。

ただ、みなさんと話していると、「どうして売れないんだろうなあ?」「日本はこんなに人口がいるのに、どうして花の販売量がこんなに少ないんだろうなあ?」という声をよく聞きます。先日の話の様に、やっぱり園芸ビギナーを増やす工夫をしないとダメだよなあ、とつくづく感じました。

2011年2月20日日曜日

高松スクール

このところ、かなり忙しい日々が続き、寝不足続きだし、体調は崩すし、かなりいっぱいいっぱいの状況でした。

今日も朝からずっと予定が入っており、しかも、今後の事業戦略の考察もしなければならず、頭の中がだんだんグチャグチャになってきています。

ちょっと、つらい・・・。

まあ、間が空いてしまったし、今日書かなければ、またしばらく書けそうにないので、ちょっと書いときます。



先週、弊社主催の勉強会がありました。今回は生産者だけでなく、販売店の方々にも来て頂き、一緒に「どうすれば園芸のマーケットを活性化させることができるのか?」について考えました。

原価計算の勉強をし、マーケッティングのセオリーを勉強し、店頭での見せ方や企画の勉強をし、最後に生産者と販売店でディスカッション形式でマーケットの拡大について話し合いました。
私は司会でしたのであまり自分の意見は言えませんでした。いろいろな意見が出ました。生産者も販売店も随分と苦労して頑張っているのがよく分かりました。
しかし、疑問に思うことがありました。専門店の言う「量販店にない企画」とは何なのでしょうか?その企画とは「消費拡大につながる企画」なのでしょうか?
当たり前の事ですが、消費拡大する為には園芸ビギナーを多く巻き込まなければなりません。既存客にどんなに売り込んでも、一人当たりの消費金額は決まっています。

多くの人達は、園芸初心者は量販店で買い物をして、園芸上級者が専門店で買い物をするべきだと思っているのでしょう。だから、初心者に優しいお店ではなく、玄人向けのお店がもてはやされるのでしょう。でも、どんなに専門店が玄人向けに企画を練っても、そこに園芸ビギナーがよってくるとは思えません。

それでは、園芸ビギナーは量販店で買い物をするのが本当に良いのでしょうか?専門店は「園芸ビギナーを増やす」という大事な仕事を量販店に任せていて良いのでしょうか?ちょっと無責任だと思います。

売場に従業員のいない量販店では、園芸ビギナーを増やすのは至難の業です。個人的なケアのできる専門店が園芸ビギナーを増やすべきだと思います。そして、園芸ビギナーに必要なのは、「こだわりの花壇苗」とか「ここでしか買えない植物」ではないと思います。「ショッピングを楽しむ」ことと「植物を楽しむ」ことだと思います。そのための演出とサポートをするのが専門店の仕事だと思います。

今回ゲストスピーカーとしてお呼びしたシューリッヒの副社長がおっしゃっていました。「日本の専門店はマニアックですね。」

消費拡大のカギは、いかに専門店が「マニア向けの店」から脱却し、いかに「ビギナー向けの店」を演出できるか、にかかっていると思います。

2011年2月8日火曜日

IRON CITY


今日はとても悲しいことがありました。ピッツバーグがグリーンベイに負けました。何のことだか分からない人もいるかもしれませんが、今日はテキサス州ダラスでピッツバーグ・スティーラーズ vs. グリーンベイ・パッカーズのスーパーボウルが行なわれ、僅差でピッツバーグが負けてしまいました。

私は、80年代をピッツバーグ郊外で過ごし、この町やこの町のスポーツチームにはただならぬ思い入れがあります。ルームメートの親戚がスティーラーズで働いていたこともあり、たまに一緒にスリー・リバー・スタジアムまでスティーラーズの試合を観に行っていました。スリー・リバー・スタジアムは野球の試合の時とアメフトの試合の時とでは競技場の形が変わる(野球:扇形、アメフト:長方形)面白いスタジアムでした。そのスタジアムの一番前の方で試合が観れたのは本当に友達に感謝です。(その友達は、私の今年の新年のブログの写真に一緒に写っています)

80年代を代表するQBにジョー・モンタナとダン・マリーノがいます。サンフランシスコとマイアミで活躍した選手ですが、なんと二人ともピッツバーグ出身です。まあ、モンタナはノートルダム大学だったので、あまり思い入れはありませんでしたが、マリーノはピッツバーグ大学でかなり目立っていましたし、当時、スティーラーズの有名なQB、テリー・ブラッドショーが引退したかどうかの辺りだったので(あまり良く覚えてない)、マリーノには絶対スティーラーズに入って欲しかったです。

結局、マリーノをドラフトで選ばなかったスティーラーズは、その後、ずっとQBで悩みました。一方、マリーノを獲得したマイアミ・ドルフィンズでは、その後、どんどんマリーノがNFLの新記録を塗り替え、マリーノの背番号13は永久欠番にまでなりました。

全く関係ありませんが、マリーノが活躍したオレンジ・ボウル(当時のドルフィンズの本拠地)で、一番印象に残っているのが、ボストン大学vs.マイアミ大学のサンクスギビング記念試合(84年)です。当時のボストン大学のQB、ダグ・フルーティーは、頭は良かったのですが確か身長170cm台の小柄な選手でした。接戦の試合で、負けていたボストン大学が、最後のプレーでダグ・フルーティーの60ヤード以上のエンドゾーンへの直接のタッチダウンパスで逆転勝利した試合です。ボストンの友人の家でみんなでテレビを見ていて、あきらめ顔が一転“ウワーッ”、“キャーッ”、“ヒョエーッ”になった試合でした。みんな興奮して、試合を見た後に表に出て、アメフトのボールでロングパスをしていたのを覚えてます。

フルーティーはその後、夏に開催していた今は亡きUSFLで地味なプロデビューをした後、NFLとCFLを渡り歩き、地味ながらも結果を残し続け、なんとつい最近まで現役を続けていました。一方、ボストン大学に負けたチームのQB、バーニー・コザーはクリーブランド・ブラウンズに入り、当時落ち目だったスティーラーズにとっては、「目の上のコブ」的な存在でした。

ああ、だんだん熱くなって話が全然関係ない方に行ってしまいましたが、そうです、鉄の町、フラント・ロイドの町、ハインツの町、フラッシュ・ダンスの町、全米で「最も住みやすい町」に選ばれた町、ピッツバーグのスティーラーズが今日は負けてしまいました。

2011年2月6日日曜日

LED照明



デンマークで、弊社が取り扱っているクイーン・カランコエの育種元、クヌド・イェプセン社に行ってきました。目的は、そう、LED照明です。

一年前に訪問した時は、LED照明を使用して試験栽培をしようとしているところでした。その後、本格的に使用する事になったとの話を聞き、今回、ヤジ馬根性で見に行ってきました。私の知人もLED関係の仕事をしているので、個人的にも大変興味がありました。

イェプセン社では、農場内の一部のベンチが2段構造になっています。ハウス内を効率良く使用する為に、どうしてもこのような構造になってしまっているそうです。いままでは、下のベンチは、ベンチの移動と穂の発根期間の養生を兼ねて使用していました。しかし、LED照明を使用することにより、下のベンチでも通常生産が可能になりました。

LED照明はトマト農場でも同じ様に使用され始めています。施設栽培で上部からのナトリウム灯だけの照明では、密集して栽培する時に株の上部にしか光が当たりません。そのため、株の中部と下部にLED照明を使用することにより、トマトの収穫率を良くするのだそうです。イェプセン社の下のベンチへのLED照明の使用と同じ発想です。


いや~、科学の進歩は素晴らしいものですが、農場経営者のこの判断には脱帽します。先日のオランダのミニバラ生産者に聞かされた「生産に投資をできないなら、今、生産を止めるべきである。」という言葉が脳裏をよぎりました。

2011年2月5日土曜日

ドネルケバブと焼そば


ドイツに滞在していると、いたるところでドネルケバブが売っています。何でこんなにドイツでトルコ料理がはやっているんですかね?ラム肉のドネルケバブはかなり美味しくって、安くてボリュームもあるので、よく昼飯に食べています。最近、フランクフルト空港の地下の食堂街にも専門店が出たぐらいなので、こちらではかなりメジャーな食べ物なんですね。店によってラム肉の味付けやソース(ドレッシング?)の味、ピタの食感などに違いはありますが、だいたいハズレはありません。



んで!これもたまに見かけるのですが、特に東部ドイツに多く見られる様な気がするのですが、「中華料理とトルコ料理のお店」。どうすれば中華料理とトルコ料理が一緒になるんだ?
このような「うさんくさい店」には個人的なモットーとして絶対に入りません!が、海外にいると、どうしてもポリシーが緩くなってしまい、入ってしまいました。勿論、中華料理が恋しくなって。
焼そばを頼んだんですが、案の定、具材が豚肉ではなくラム肉でした。ラム肉の焼そば、あまりお勧めはできませんが、食べたい方は是非ドイツまでどうぞ。