Monroviaという会社をご存知でしょうか?一度でもアメリカに行かれたことがある方ならばご存知だと思います。アメリカを代表するシュラブや宿根草の生産販売会社。簡単に言えば、PWの造園版です。
昨日付けのToday's Garden Centerを読むと、この会社のマーケティングに対する考え方が良く分かります。
2010年まで専門店向けに販売をし、マーケットをある程度網羅した後に、特定の量販店への卸しを始めました。そして、来年からは更に取引量販店を増やしていくとの事です。
Monroviaのカタログを見ると、本当に沢山の商品を扱っているのですが、以外とノンパテント商品が多いんですね。そして、それら大量の商品を上手に組み合わせてい、色々な提案を販売店に対して、消費者に対して行なっています。彼ら曰く、「私たちには沢山の商品と沢山の提案があるので、いくらでもマーケットを作る事はできる。」とのことです。
彼らの戦略には明確なルールがあります。
1、新商品は専門店のみ。量販店では特別な品種を扱うのではなく、一般的な品種を低価格で扱う。(生産者側も販売店側も、ちゃんと自分のマーケットを理解している。)
2、専門店・量販店とプリントポットやラベルを使い分ける。
3、量販店は1社ずつ取引を開始し、その量販店のマーケットを構築してから、次の量販店と取引を始める。(安易な売込みではなく、長期的な取引を目的として、お互いが一緒になって店頭での販売方法を模索しながら取引量を増やしていく。)
まあ、非常にもっともな事なんですが、日本ではこのように考えてマーケティングする生産者、仕入れるバイヤーがどうも少ない様に感じます。