2012年8月16日木曜日

MONROVIA



Monroviaという会社をご存知でしょうか?一度でもアメリカに行かれたことがある方ならばご存知だと思います。アメリカを代表するシュラブや宿根草の生産販売会社。簡単に言えば、PWの造園版です。

昨日付けのToday's Garden Centerを読むと、この会社のマーケティングに対する考え方が良く分かります。

2010年まで専門店向けに販売をし、マーケットをある程度網羅した後に、特定の量販店への卸しを始めました。そして、来年からは更に取引量販店を増やしていくとの事です。

Monroviaのカタログを見ると、本当に沢山の商品を扱っているのですが、以外とノンパテント商品が多いんですね。そして、それら大量の商品を上手に組み合わせてい、色々な提案を販売店に対して、消費者に対して行なっています。彼ら曰く、「私たちには沢山の商品と沢山の提案があるので、いくらでもマーケットを作る事はできる。」とのことです。

彼らの戦略には明確なルールがあります。
1、新商品は専門店のみ。量販店では特別な品種を扱うのではなく、一般的な品種を低価格で扱う。(生産者側も販売店側も、ちゃんと自分のマーケットを理解している。)
2、専門店・量販店とプリントポットやラベルを使い分ける。
3、量販店は1社ずつ取引を開始し、その量販店のマーケットを構築してから、次の量販店と取引を始める。(安易な売込みではなく、長期的な取引を目的として、お互いが一緒になって店頭での販売方法を模索しながら取引量を増やしていく。)

まあ、非常にもっともな事なんですが、日本ではこのように考えてマーケティングする生産者、仕入れるバイヤーがどうも少ない様に感じます。

2012年8月11日土曜日

花はもっと売れる様になるんでしょうかねぇ?




消費税の引き上げ法が成立してしまいましたね。

オリンピックに国民が浮かれて、みんなの意識が他にある時にこういう法案がさっさと通ってしまうっていうのは、毎度の事ながらホント姑息だと思いますね。

通常の企業であれば、抜本的な社内改革をして身を切りますよね。「無駄を省く」なんて甘ったるい考えでは会社はつぶれちゃいますよね。そして、なんとかやっていける体制にしてから、営業を伸ばしていきますよね。最近の日本航空などは良い例だと思いますが。ところが政治家ってそういう経営センスや危機感が皆無だから、すぐに安易な解決策を正当化して逃げる。経済アナリスト達でさえ、自分で会社を経営した事もなく、机上の理論だけで判断するので「背水の陣」のホントの意味が分からない。・・・まあ、こんな人達をまともに相手にしようにも屁理屈・ヘリクツ・へりくつばっかり並べて話にならないですがね。一般の会社だったら、ヘリクツばっかり言っていて、結果を行動で出せない社員ってダメ社員でしょ?

さて、文句はこれくらいにして・・・・。

消費税が上がると、消費者の財布のヒモはもっと固くなるんでしょうね。そうすると、花の消費はもっと下がるんでしょうか?下手すると、私たち園芸業界に携わる者達には死活問題にもなり兼ねないですよね。

欧米の人たちに聞くと、今景気が悪くて花が売れないかって言うとそうでもないらしいんです。「旅行に行けなくなったり、大きな買い物が出来なくなったりして、安価で気軽に楽しめるガーデニングは逆に人気が集まっている。」なんて話をよく聞きます。へぇ、そりゃすごい!じゃあ、日本の園芸業界も未来は明るいじゃん!って、そんなに楽観視していられるのでしょうかね?

うちの話なんですが・・・、
まあ、私の会社もそんなに潤っているわけではないので、ここ数年、私の給料は上がっていません。ただ、子供達に使うお金はだんだん増えてきています。家庭の中でも絶対必要経費はありますから、それらを削減しようにも限度があります。そうすると、うちの家内の場合、「旅行に行くのは高いから、ガーデニングを楽しもう」というような手軽な娯楽に切り替えるという発想はないみたいで、「旅行に行くのは高いから、やめる!」となってしまいます。勿論、私としては家に花が無いのは如何ともしがたいわけで、どうするかと言うと、私の小遣いから出すわけです。ハァ・・・。

もう何年も継続して花卉業界は衰退を続けているわけですが、こんな状態で、明るい未来はあるんでしょうかねぇ?