2011年6月28日火曜日

ご褒美


弊社が支援しているNGO、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)の2010年報告書が届きました。この報告書を見ると、SCJのこの1年の活動内容がよく分かります。私たちの寄付した大切なお金がどのように使われているのかがよく分かります。「ありがたいな~」、「感謝、感謝」と独り言を言いながらパラパラ見ていました。



すっ、すると、なっ、なんと、うちの名前が載っているじゃぁあ~りませんかぁ~。



しっ、しかも、ほかの会社の名前がヒョへ~。



SCJからは弊社の名前がどうのこうのと言っていたのは聞いていた記憶がありますが、つい、忘れていました。

マジッ、スッゲーッ!!!!!



聖書にはこのように書かれています。
「だから、施しをする時には、偽善者たちが人にほめられるため会堂や町の中でするように、自分の前でラッパを吹きならすな。よく言っておくが、彼らはその報いを受けてしまっている。」(マタイ6:2)


しかし、これはちょっとみんなに見せたくなっちゃうだろ!こんな事思いもしていなかったのに、すっごい「ご褒美」をもらった気分です。うちのスタッフみんなの気分も完全にアゲアゲ状態ですぅ~!弊社の活動にご理解を示して頂き、ご協力を続けて下さった生産者や関係者の方々にも感謝、感謝、ただひたすらに感謝です。

まずい・・・。こんなことしてもらっちゃったら・・・、もっと頑張りたくなっちゃいますね。
ご褒美って、こんなにうれしいものなんだ・・・。

2011年6月26日日曜日

ヨーロッパ出張

2週間程、FlowerTrials2011の視察や育種元への訪問でヨーロッパに行ってきました。
FlowerTrialsでは、個人的にはキェンツェラー、ウェストホフ、ダンジガー、GGG、コッペが楽しかったです。


キェンツェラーは品揃えも提案の仕方も素晴らしく、トライアルのお手本でした。もしも自分がトライアルを行なうのであれば是非参考にしたい見せ方でした。取り扱い品種も他の種苗会社がみんな持っている品種だけにとどまらず、ガーデニングを楽しむ為に必要な品種を揃えており、消費者目線の商品構成である事がとても気に入りました。日本では弊社は取り扱いはありませんが、小売店にとってとても売り易い商品が揃っています。
写真は、弊社でも取り扱っているレイモンド・エビソン氏のクレマチスです。




ウェストホフはカリブラコアの育種で有名で、生産者としての質も高いので品種の勉強だけでなく栽培技術の勉強もできます。今回は、カリブラの新色だけでなく、バーベナの新色や、育種途中の品種のチェック等をしてきました。この会社は「えっ!」というサプライズがあるので好きです。
写真は、来シーズン弊社でも扱う黄色のスカエボラです。



ダンジガーは以前は商品数は少なかったのですが、近年、キェンツェラー同様に消費者が必要とする商品構成を考えてきており、「これ+あれ=こんな寄植え」といった提案ができます。しかも、しかもセンスの良い商品構成になっています。弊社でも多くの商品を扱っています。フィールドトライアルを見せているので、実際のパフォーマンスが分かり、参考になります。
写真は弊社が新たに取り扱う、意外と人気のあるラミウムです。





そして最後はやっぱりコッペです。個人的にも大好きなコッペ社のベゴニア。今回紹介された新しい黄色は花の八重率も高く濃い葉色とのコントラストが素晴らしい、コッペ社独特の草姿の品種です。また、全く新しいシリーズの「サニーサイド・アップ」(目玉焼き)は笑っちゃうけどインパクト抜群で、大受けする事間違い無しの品種です。パテント申請の関係で、日本には再来年の紹介となると思います。
日本では過去にベゴニアのパテント管理が全くされておらず、違法増殖が当たり前の様にはびこっていました。誰でも簡単に苗を輸入できたのが原因だったのです。現在は、育種者の権利を守る為に、コッペ社の新しい品種に関しては弊社のみが日本国内に輸入をし、ラベルを義務化し、パテント管理を始めています。違法増殖をしている生産者には、育種者の権利を理解して頂き、育種の力がなければ営利生産者は仕事ができないという事をちゃんと理解して頂きたいと思います。
写真は説明無しで一発で分かってもらえると思います。




その他にも、弊社が新しく扱い始めたウェットマンピンクス社に行ってきました。同社はFlowerTrialsには商品しか出品していなかったので、イギリスの育種農場に強行で行ってきました。オランダから午後に飛行機で飛んで、夕方に農場を訪問し、翌日早朝の飛行機でオランダに戻るという、「4時間の国内移動と宿泊込みでのイギリス滞在15時間!」
しかし、行って良かった!ピンクスの素晴らしさを十分に堪能してきました。弊社の来期用カタログに掲載されている品種は勿論、その後の品種も確認をしてきました。日本人に好まれるピンクスは、今後の期待値「大」です。

2011年6月5日日曜日

資源は有限


我が家では朝日新聞を読んでいます。今日の朝刊にこんな短歌が載っていました。


幾万年の 地下にありしを 汲み上げて 消費して来し この一世紀


私たち園芸業界は「自然」に携わる仕事をしています。私たちは、もっと自然に感謝をし、地球に関心を持つべき立場にいるのではないでしょうか?農薬の使い方、燃料の消費の仕方、ただ単に目先の利益の為だけではなく、もっと大きな視点で考えなければならないのではないでしょうか?結果として、自分たちの子供たち、孫たちの生活に関係してくる事なのです。私たちは「自然保護」と「営利生産」を両面から考えることも大切だな、と感じました。

2011年6月4日土曜日

来期用カタログ

このところ来期向けのカタログ作成で毎晩遅くまで企画担当のスタッフと残業していました。

みなさんご存知の通り、弊社は付加価値の高い商品にターゲットを絞りご紹介させて頂いております。取り扱いを決めるに際し、ブリーダーと何度も話し合い、何の為にこの植物が育種されているのか?この植物の価値は何なのか?どの様な生産者が作るべきか?どの様なマーケットに販売されるべきか?どの様な消費者がどのように楽しむのか?等を明確にして、取り扱いを決定します。ただ単に、花が綺麗、花持ちが良い、などの理由だけでは取り扱いをしません。

弊社では来期に向けてまた面白い商品が発表されます。

その1:サンデ社のカラー
 栄養系の品種で鮮やかな花色が豊富にあります。オランダの北部、球根で有名地方に会社があります。いままで他の会社に品種の供給等をしていましたが、近年は、自社での販売に集中しており、特にアメリカのマーケットでは人気があります。今まで日本では積極的に販売をしていませんでしたが、その理由は、「十分売れていて、球根が足りなかった。」とのことです。弊社でコンタクトを始めた頃も、あまり日本のマーケットに興味を示してはくれなかったのですが、サンデ社の社員が30歳代と若く、弊社のスタッフとのコミュニケーションが良くとれた事が要因だと思います。このサンデ社のカラーは花上がりが良く綺麗な色が豊富にありますので、中高年の女性だけでなく若い年齢層の女性にも喜んでもらえる商品だと思います。母の日だけでなくクリスマスの需要もあると思いますが、誕生日やその他の特別なイベントでのプレゼントとして使ってもらえると嬉しいです。
今期、ヨーロッパでも大人気の黒いカラー「オデッサ」です。


その2:ウェットマンピンクス社のピンクス
 ピンクスとは何ぞや?と思われる方も多くおられる事でしょう。ピンクスはピンクスです。意識の高い販売店であれば理解してくれる事なのですが、一部の学習能力の低い流通業者を通ってしまうと、全く間違った商品になってしまう為、そういった「学習能力の低い」人達にも気付いてもらおうと思いイギリス流にピンクスと呼ぶ様にしました。もちろん、ブリーダーはイギリスの会社です。この商品の特長は「香り」です。何とも言えない甘い香りが最高です。大変旺盛で早生の品種なので、咲いた花を切花用に切り取っても、次の花がすぐに咲いてきます。このブリーダーには10年前に惚れ込んで、ずっとコンタクトを取っていました。お互い「一緒に仕事をしたいね」とは話し合っていたのですが、いろいろな問題があり今迄仕事を始められませんでした。その間、ウェットマンピンクス社は欧米でどんどん有名になっちゃいました。来週発送する弊社のカタログを見てもらえば分かると思いますが、会社をあげて、かなり力が入っています。
品のある花色、爽やかな甘い香りが特長の「キャンディフロス」です。
プラグ苗から9ヶ月で、写真の様な7寸株ができます。


その他にも、結構使い勝手の良い新商品が追加されます。現在カタログ印刷中で、来週には生産者におくらせて頂きます。今回のカタログも弊社のデザイナー会心の作です。