2010年5月28日金曜日

日本人は内弁慶!?


今週は茨城の生産者グループの方達と韓国に行ってきました。

私は、中国同様に韓国にも23年ほど仕事で携わってきました。訪韓歴はたぶん軽く200回はいっていると思います。何度訪問しても懐かしく感じる部分もありますし、また、23年間での変貌にビックリする事もあります。

1988年のソウルオリンピック当時はソウル中が建設ラッシュでした。88道路、88タバコ、88タクシー、などなど、いろんなものがオリンピックを機に新しくなりました。昔の東京オリンピックも、ソウルオリンピックも、北京オリンピックも、アジアではオリンピックを開催する事が経済成長の「シンボル」ではなかったのか、と感じます。

さてさて、写真は高陽市のカランコエ生産者の農場です。この方は、近所の生産者と共にコンテナを仕立てて日本に定期的に製品出荷をしています。まあ、勿論製品のレベルはそれなりのレベルなのですが、海外に出荷する事を特別に感じない感覚が素晴らしいと思います。日本でも、海外への出荷を随分以前からしきりに唱えている中部地区の先生もいらっしゃいますが、実際は一部の特殊商品に限られています。

他の業界でもそうですね、身近なところだと携帯電話。日本の携帯電話の機能は素晴らしいと思うのに、海外では見たことがありません。しかし、サムソンの携帯電話は世界中で見ます。

若い世代はそうでもないと思いますが、大概の日本人は「アジアでは日本が一番!」って思い込んでる人が多いですよね。韓国や中国に既に抜かれているものも多いのに、それでも見下している。井の中の蛙。竹島問題でも、韓国は世界に向けて自国の正当性をアピールしているのに、日本は日本国内では文句を言っても海外では黙りを決め込んでいる。内弁慶!?

「出る杭は打つ」的な社会の風潮や、「全国一律総平民」的な政策(社会主義)が、このような内弁慶軍団を作り上げているのじゃないかと個人的には思っています。

おっと、なんか話の内容が変な方向に行っちゃってるな。これ以上書いてると、ヤバい内容になりそうなのでここらで止めておきます。

2010年5月24日月曜日

旅順


20年来の中国人の親友に、仕事上の便宜を図ってもらう為に、中国・大連に行ってきました。本当に友達というのはありがたいものです。相手のために親身になって、色々と考えてくれます。

日曜日(5/23)に時間があったので、昔訪れた旅順まで足を伸ばしてみました。
昔は日本が支配していた場所でもあり、日本の近代史上、大変重要な意味を持つ場所でもあります。

203高地や旧関東軍司令部を見学しました。これらの場所には当時の資料や写真が展示されています。日本軍の行なった数々の蛮行も沢山知ることができます。あまりに惨いのでここで詳細には触れませんが、ネットで検索すると色々と知ることができますので、関心のある方は調べてみてください。

とにかく、“慾”というものは人間を狂わせます。本当に悲しいと思います。

2010年5月20日木曜日

桝谷多紀子さん


今朝の朝日新聞に「桝谷多紀子さん」という方が紹介されていました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、彼女の略歴は次の様なものです。

*66年宝塚音楽学校を首席で卒業
*「花園とよみ」の芸名でHNK大河ドラマに出演
*33才で女優を引退し、歯科医をめざす
*12年かけ歯科医の免許を取り、47才で開業
*60才、神戸大学院の精神医学分野に入学し、高齢者の生き甲斐についての論文で医学博士号取得



なんと、彼女はタカラジェンヌから40年後には医学博士になったのです!

彼女は新聞記事の中で、「 宝塚では、弱音を吐いたら次の役は無かった。培った打たれ強さが後の人生を支えてくれた。」とコメントしていました。

私は来週誕生日を迎えますが、「よし、俺もあとふたがんばりはできるな!」と気合いを入れさせられる記事でした。

ちなみに、上の写真は私の自宅玄関で咲いているパティオクレマチスです。コンパクトにまとまり、花持ちも良く、大変日本向きの品種です。

2010年5月17日月曜日

懐かしい場所


昨日、ドイツのパテント管理会社の人が来日しました。彼は何度も仕事で来日しているのですが、今まで日本の歴史・文化に触れた事が無いとの事だったので、成田の市内を散策しました。まあ、もちろん、大変喜ばれていました。

上の写真は、成田の駅から新勝寺に向かう参道の下り坂になる手前にある三叉路です。この場所は私にとっては大変思い出深く、中学二年生の冬休み、初詣に向かう途中、街頭でキリスト教の案内パンフを配っている人を見て、なぜだか「教会に行こう」と思い立った場所です。

この出来事は私のその後の人生に大きく影響しました。多分、この出来事が無かったらアメリカに留学する事も無かったでしょうし、今の会社を興す事も考えなかったかもしれません。

人生って不思議ですね。

2010年5月15日土曜日

みんな頑張ってます!


今日は、園芸店にDMを送るために、専門店のリストをチェックしました。数年前に作成された全国の専門店リストなのですで、お店のサイトをチェックして活動の状況でも分かればなあと思ったのですが、なんと閉鎖されてしまったサイトが多い事か!!!閉鎖されただけならばまだしも、いつの間にか育毛剤のサイトになっていたり、もっとすごいのは「熟女の好きな男性あつまれ!」みたいなサイトになっていました。

まあ、ちょっと寂しかったです。

調べていて気がついたのは電話番号!やっぱ、“87”は多いです。1187、4187、8787、などなど。みんな考える事は一緒ですね。

ちなみに、私の車のナンバーもコテコテの1187です。

もう一つ気がついたのは「土地柄」。たとえば、台東区は老舗が多い。新宿区はテレビ局などへ納めているお店が多い。その他にも、朝まで開いてる店が多い地域とか、胡蝶蘭が多い地域とか、「なるほど〜」と思うところがけっこうあります。

でも、どのお店もきれいな花を消費者に届けるために素晴らしい努力をされているという事は、100%の共通点だと感じます。

たまに生産者間で「売れないのは販売店が努力をしていないからだ!」なんて声を聞いたりしますが、結構失礼な事言っちゃってるんだなあ、と感じました。


ちなみに、上の写真はアメリカのシカゴ郊外にある私の好きな園芸店の一つです。

2010年5月14日金曜日

マニュアル

昨日の朝、庭のクレマチスが咲いているのに気がつきました。毎年、4月中旬に咲いているのに、やはり今年は遅かったか・・・。

母の日のカーネーションも開花が遅れて出荷できなかった人がいたとか・・・。

 話は全然変わりますが、今、シクラメン苗の納品がピークになっています。これから、多くの生産者が秋〜冬の出荷に向けてシクラメンを作っていきます。毎年同じ週に苗を定植して生産を始めるのですが、秋の出荷が遅くなる生産者が必ずいます。「夏が暑かった」とか「雨が多かった」とか色々な理由を言われるのですが、一方、毎年同じ週に同じ草姿で出荷される生産者もいます。

自然に咲く花は、自然環境によって開花がずれ、それもまた良いものだと思います。しかし、営利栽培している植物は計画通りに作りたいものです。

2010年5月10日月曜日

けっこう売れているんですね。


5日に帰国しましたが、すぐにイギリスからブリーダーが来日され、7日の金曜日から今日(10日)まで一緒に生産者や販売店を廻って歩きました。時差ボケ頭で車を運転して廻ったので、かなり危なかった。

しかし、景気が悪いといいながらも、さすがに母の日はみんな随分買ってくださいますね。伺った生産者の方々も笑顔だったし、販売店の方々も笑顔だったし、そこで買い物をしている消費者も笑顔でした。いつもみんながこんな笑顔だったら良いのになあ。

花壇苗生産者の所に寄ったら、なんでも随分高い値段で販売されている実生のビンカがあるとのこと。しかもそれが売れているという。

品種の力がどれほどあるのかは分からないけれど、そんなにみんなが悩むほど悪い業界ではないんじゃないのかな?確かに下を見ればきりがないけど、全部が下ではないし、その「下」だって今にできたものではないし、上だって無くなってしまった訳ではないし・・・。

ただ、どんな仕事にも競争はありますからね。子供の頃からそれは経験している訳だし。みんながテストで一番取れる事はなかった訳だから・・・。でも、頑張った人はせめてトップ10に入ったりしたんだけど、その人達だって遊んでいて良い点数をとった訳じゃなく、みんな一生懸命勉強していたんですよね。多分、見えないところで。

確かに。自分の子供に文句を言う前に、自分がちゃんとしなきゃいけないな。

2010年5月5日水曜日

オランダは寒かった


昨日はオランダの北ホラント州に行ってきました。なんとこの時期に4℃、セーターとジャケットを着てもガタガタブルブル!俺は雨男だったのか!

それにしても、延々と続くチューリップ畑は何度見ても圧巻ですね。ドイツの菜の花畑もきれいだけれど、ここのチューリップ畑はまた違った良さがあります。

そういえば、来月は恒例の「生産者と一緒にアールスメアへパックトライアルを見に行く&おいしいものを食べに行く・ツアー」がありますが、今年はアジサイの育種農場と球根の育種農場も視察ルートに入れました。興味のある方は是非参加してください。今回のツアーのポイントは、

*ドイツの有名園芸店を視察する
*アールスメア・フラワートライアルを視察する
*ペラルゴニウム、アジサイ、球根の育種農場を視察する
*美味しいものを食べる

6月の15~22の日程で行きます。沢山の方のご参加をお待ちしております。


え〜、ついに、今年のゴールデンウィークも出張で終わってしまいました!

2010年5月3日月曜日

再び、ドレスデン


今日は、PACのトライアルに行ってきました。PACとの取り引きも既に12年となりました。え〜、この12年間、ずっと同社の苗を買ってくださっている生産者の皆様、本当にありがとうございます。

思えば、最初は輸送方法にだいぶ苦労をし、何のトラブルもなく苗を納品できた事はほぼありませんでした。生産者の皆様と、どうやったらまともな状態で輸入できるのかをあれこれ考え合ったものでした。我慢して付き合ってくれた生産者の皆様、本当にありがとうございました。

この12年間でドレスデンの町も随分変わりました。飛行場は倉庫の様な建物で、市内へ続く道も穴ぼこだらけの石畳でした。旧市内も第2次世界大戦の傷跡がそのまま残っていました。それが今では完全に復興し、とても立派な観光都市になりました。この町は私が好きな町の一つなのですが、最近は、以前よりもちょっと物足りなく感じます。

話は飛んでしまいましたが、PACのトライアルは今年も素晴らしかったです。来シーズンにはまた新しい魅力的な品種が数品種追加されます。みなさん、楽しみにしていてください。

上の写真は、大きな物議を醸した、問題の「新しい橋」です。ドレスデンの景観を守るか、交通渋滞の緩和を重視するかで大きくもめ、最終的に作る事に決まった橋ですが、正直、私は残念に思っています。

2010年5月2日日曜日

ドイツの春はやっぱり菜の花


この時期のドイツのイチ押しは延々と続く菜の花畑とこの時期だけ食べられるホワイトアスパラです。

車で高速を飛ばしていると、延々とどこまでも、次から次から菜の花畑が目に飛び込んできます。パーキングに車を止めて一休みしている時にこの写真を撮りました。めっちゃくちゃ癒されて、心がちょこっとはきれいになる感じがします。

また、今夜は取引先の人と、築千年という建物のレストランでこの時期しか食べられないホワイトアスパラを食べました。うまかった!

やっぱ、その時期にそこに出向かなければ得られない物ってすっごく価値があります。

この感覚って、ちょっと前までの日本でも当たり前だったのに、なんか最近便利になりすぎている様な気がします。

2010年5月1日土曜日

新しい定宿を発見!

昨日の朝、ローマからフランクフルトに飛び、午後はシューリッヒで営業会議がありました。夜はドレスデンに車で移動する途中、ミュンクベルグという小さな町のホテルに泊まりました。

旦那さんがシェフ、奥さんが受付及びウェイトレスという、すっごくアットホームなホテルで、なんと1泊2食で約7千円!料理もかなりおいしく、小さいけどとてもきれいなホテルで大満足!

私は、出張する場所ごとに定宿を決めてなるべくリラックスしようとしていますが、次回からは、このルートを車で移動する際にはここを定宿にしようと思います。