ずっと前から不思議に思っていることがあります。私たちって、園芸人口が増えない事を悩みながら、園芸人口を増やす為の試みをしているのでしょうかね?
園芸ビギナーって専門店にはあまり行きませんよね?多分ほとんどのビギナーは量販店に行きますよね?
一部の特別な量販店はともかく、一般的な量販店でビギナーの人達は何を買ってどうすれば園芸を楽しめるのか分かるんでしょうかね?
店に教えてくれる人がいないから、自分で勉強するのですかね?わざわざ勉強しますかね?
ビギナーの人達がカットパックやカットパックに毛が生えた様な花壇苗を買って、何%の人が成功するんでしょうかね?
ビギナーの人が切り戻ししますかね?花ガラを取りますかね?肥料を与えますかね?殺菌剤・殺虫剤を散布しますかね?
ビギナーの人達に必要なのは、今年発表されたばかりの新しい品種ですかね?それとも、誰でも比較的簡単に楽しめる品種ですかね?
ビギナーの人達は量販店に行ったらどうすればいいんですかね?どういう商品が、無人販売の量販店に来るビギナーの為に必要な商品なのですかね?
一方、専門店にはビギナーを育てる役目はないのですかね?
量販店に教える人がいないんだから、専門店がビギナーを育てなければならないじゃないか!と思うのは私だけですかね?
一般的に、「専門店は敷居が高い」とビギナーの人達は思ってないのですかね?
専門店は、今まで花屋さんに行った事のない人を呼び込む活動をしているのでしょうかね?
花に興味がない人が「園芸教室」見に来ますかね?花を知らない人が「競り」に参加しますかね?楽しいイベントですが、それは趣味家向けですよね。
専門店で行なっている、ビギナーの為のイベントって何ですかね?
子供に対する『花育』ってのに、いつも違和感を感じています。勿論大事な事なんだけど、やはり家庭環境って大事ですよね。親が花を買わないのに、子供が小遣いためて花苗を買いますかね?第三者に一時的に花育をしてもらうよりも、親に継続的に教えてもらう方が良いですよね。親が花を楽しむ家庭の方が、子供も自然に花を楽しむ様になるんじゃないでしょうかね?じゃあ、子供への花育も大事だけど、彼らの親達への花育はもっと大事なんじゃないでしょうかね?それでは、親に対する花育は誰がするのでしょうか?
量販店はいろんな物売っているので、新しい消費者を作るチャンスは結構あると思います。ですから、その人達を振り向かせるディスプレイ方法と、簡単に成功する商品の提案が必要ですよね。スーパーでただ野菜と肉を売るのではなく、料理し易い様に切った野菜をクックDoみたいなソースと一緒にセットで売ったり、または、出来たお惣菜を1人前ずつ小分けにしてパックで売り「お皿に盛りつけるだけで完成」の様な提案ですよね。
専門店は、それに加えて今まで花を買った事のない人にわざわざお店まで足を運んでもらうしかない。大変ですよね。以前訪問したアメリカのガーデンセンターでは、無料バーベキューパーティーを行なったり、ケンタッキーダービーのイベント(ケンタッキーダービーで勝った馬は、バラのレイを首に掛けるらしい)を行なったり、ハーブを使った無料料理教室を行なったり、子供向けの無料イベントを行なったり、ホント色々仕掛けていました。本当に大変な努力をしている様ですが、でも、来てもらっちゃえば、量販店よりはリピート率を上げる事はできるわけですよね。
まあ、昨日ドイツのガーデンセンターをブラブラしながら、またそんなことを考えてました。