2012年10月29日月曜日

園芸店のマーケティング




先週は中国・広州の交易会に行ってきました。この交易会には毎回数えきれないほどの中国の製造会社や販売会社が出展しています。出展者を廻りながら最近の景気を聞いてみました。多くの会社が欧米の不景気の影響で仕事が減っているとの事でした。今まで来ていた取引先が来なくなったり、取引はなくても今までブースに寄ってくれていた会社が来なくなったり・・・。

廻っていて気がついたのですが、そういえば、ここに出店している会社は全部輸出を目的としている会社なんですよね。つまり、マーケットが国内でなく海外なんですね。まあ、当たり前だけど。

でも、じゃあ、これらの会社はどうやって営業しているのでしょうか?どうやって自分の会社・取扱商品・それらのメリットなどを海外の会社に知ってもらえるのでしょうか?確かに交易会などに出展し、そこに来場した海外のバイヤーの目にとまればビジネスチャンスに繋がるでしょうが、海外の景気が悪くなり、今まで来てくれていたバイヤーの数が減ってしまったら、どうやって新しい取引先を開拓するのでしょうか?海外に出向いていって営業しているのでしょうか?いや、中国の人たちが海外に出るのってビザの問題などがあり難しいはずです。

と、ここで考えたのが、園芸店です。

日本国内の園芸業界のマーケットボリュームが一時期の3割以上減ってしまっています。量販店にしても専門店にしてもどうすれば売上を伸ばすことができるのかを真剣に考えています。弊社でお取引いただいているお店でも色々な試みが行なわれています。

しかし・・・

そうなんです。お店に来てくれた方々への提案などは色々な方法があるんですが、まだお店に来てくれていない方々にどうやって情報提供し、お店に来てもらえるようにするか、が課題なのではないでしょうか。例えば、新聞の折り込みチラシの効果は花を好きな消費者にはあるでしょうが、花に興味のない人には全くと言っていいほど効果はないのではないでしょうか。10月中旬になると関東ではほとんどのお店がガーデンシクラメンやパンジーを売り出しますが、それを知っている消費者がどれくらいいるのでしょうか?お店に来てくれている方々は勿論知っているのでしょうが、お店に来た事のない方々が「ああ、もう10月中旬だからガーデンシクラメンを買わなきゃ」って思ってもらえると良いですよね。

今お店に来てくれているお客様たちも、景気が悪くなれば買い物してくれる金額が減ってしいますし、また、常連客もだんだん高齢化してきますから新しい若い常連客を探していかなければならないわけですよね。まあ、一部の専門店にはカッコいい店員さんがいてそれだけでコマーシャルになっていたり、また、メディアで紹介されているお店などもあるんですが、それはかなり例外だと思いますよね。

お店に来てくれる方々へのマーケティングは勿論大事ですが、花に興味がなくお店に来た事のない方々へのマーケティング方法は難しいですよね。でも、それができたら効果は大きいでしょうね。


添付した写真はシカゴ郊外にある「ゲッセマネ・ガーデンセンター」のお店の近くの道路です。このお店がボランティアで近所の道路脇を飾っているんだそうです。綺麗なお庭のようですね。町の人達も嬉しいでしょうね。

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