アメリカの2013 Greenhouse growers White paper (2013年温室花卉生産者白書)が出まして、中身を読んでみました。
この白書の中では、アメリカの生産者を対象にいろんな調査をしています。その中で面白い質問をいくつか紹介させてもらいます。
増殖方法、移植方法はどうしていますか?(複数回答)
1 穂挿し機や移植機を使用 53%
2 播種機を使用 66%
3 手作業での播種や穂挿し 77%
穂挿しの機械や移植の機械を使用している農場が53%もあるんですね。この質問にはコメントが書かれており、移植機は人間の30倍効率が良いそうです。
潅水はどの方法を使用していますか?(複数回答)
1 チューブ潅水 96%
2 手潅水 82%
3 自動散水装置 67%
4 底面給水 33%
チューブ潅水を利用している生産者が96%ってのは驚きですね。意外と底面給水が少ないんですね。
使用した水は再利用していますか?
1 はい 76%
2 いいえ 24%
どういう害虫対策をしていますか?
1 化学的防除のみ 17%
2 化学的防除が中心で、一部生物的防除 64%
3 生物的防除が中心で、一部化学的防除 19%
4 生物的防除のみ 0%
温度調整や照度調整はコンピュータ化されていますか?
1 はい 100%
2 いいえ 0%
この10年間で、品質向上の為に一番注力した事は?
1 施肥プログラム 19%
2 生産過程のオートメーション化 17%
3 培養土 15%
4 隔離農場生産 10%
この質問にもコメントが書かれており、どれかを改善すれば良いのではなく、全てを改善しなければならない、とのことです。
お金があったら何に投資をするか?(順位は書かれていませんでしたが、興味のある答えをいくつか書き出してみます)
ー もっと能力のある従業員を雇う
ー RFIDによる、在庫、受発注、出荷の管理
ー 農場内、事務所内のコンピュータ化
ー 隔離農場を増やす
人材の話は別として、何にしても「オートメーション化」という結論になっている様です。