2012年3月14日水曜日

追う者と追われる者と


昨日の日経ビジネスDigital版に、「追う者と追われる者と」という記事がありました。韓国企業がどのように日本企業に追いつき追い越したかについて書かれています。内容を要約すると、「90年代の韓国は国内経済が破綻し、国中が死ぬか生きるかの瀬戸際に立たされていた。そのために、世界のどこだろうと飛び出して行って、死に物狂いで働いた。一方、日本経済は国内にそこそこのマーケットがあったため、国内需要に目が向き、世界の動きに疎くなった。その結果、現在の日本の製品メーカーは韓国勢に完敗を喫し、日本の素材メーカーは日本の製品メーカーではなく韓国の製品メーカーを重要顧客としている。30年前に白黒テレビを作っていた頃と、薄型テレビを作る現代とでは経営のプロセスが違っていて当然。半導体でも自動車でも同じ。世の中の変化に経営プロセスの革新が追いつかなくなったとき、企業の成長は止まる。」

日本の園芸業界はどうでしょうか?切花は輸入物に完全に敗れ去りました。鉢花も、韓国からの製品輸入は一部当たり前になっています。更に、現在は複数の海外企業や日本企業までもが製品輸入の可能性を模索しています。多分、その理由は日本国内で作られている鉢花が、「品質vs価格」の面で世界の動きについていっていないからなのではないでしょうか?

「昔と今とでは経営のプロセスが違っていて当然」の世の中。園芸業界の「経営のプロセス」はどれ程変わり、「世の中の変化に経営プロセスが追いついて」いるのでしょうか?国策によるゆとり教育が間違いだったことは証明されました。世の中の変化に遅れない様に、90年代の韓国企業の様に死に物狂いで働かなければ、企業は勝ち残ることは出来ないんですね。

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