2011年3月19日土曜日

セーブ・ザ・チルドレン:ネパール視察

今回の震災はあまりにも酷すぎて、何の言葉も出ません。私は「どんなことにも意味はある」と考える方ですが、この震災についてはどの様な意味があるのか、理解するのがとても困難です。

大変嬉しかったのは、海外の取引先の方々より、大変多くの励ましのメールがあったことです。50人以上の方々よりメールを頂き、「こんなに多くの人達に思って頂いているんだ」と本当に感謝しました。

さて、私は今ネパールに来ています。セーブ・ザ・チルドレンの活動視察です。この視察は以前から計画しており、本当は先週末に来るはずだったのですが、地震があったので、若干延長しました。本当にタイミングが悪く、来るかどうか迷いました。しかし、やはり私は信念があってセーブ・ザ・チルドレンの活動を支援させて頂いていますし、地震のために立ち止まっているよりも、「先に進まなければならない」と思い、来ることにしました。

今回は、ネパールの地元NGOとの連携による児童労働者へのサポート、地元政府との連携による妊婦と新生児に対する厚生事業改善、これらの現場を視察してきました。



ネパールの人口は2,830万人。その45%にあたる1,270万人は16才以下だそうです。そして、なんとその約1/4にあたる300万人の子供達が“児童労働者”だそうです。そして、なんとネパールの国のGDPの10%がこの子供達の労働によるものだそうです。子供達の労働がこれだけGDPに影響を与えているので、政府としても厳しく取り締まることができないのが現状だそうです。

この状況の中でSCが地元NGOとタイアップしてできることは、子供達が働きながら勉強できる様に工場の近くにフレキシブル・タイムの学校を運営したり、子供達の健康管理をしたり、子供達が働いて作ったお金が親や大人達に詐取されないように子供バンクのサポートをしたりしています。このプログラムの現状を勉強する為にレンガ工場と石切場を視察しました。ここで働いている子供達は5才から16才です。

これがレンガ工場の写真です。


ここで子供達が仕事をし、生活をしています。







次の写真は石切場の仕事場とそこで仕事をする子供達の写真です。







次に、山岳地帯の助産婦さん達を訪問しました。この山岳地方には80の部落があり、そのうちの20の部落には既に出産の為の施設があります。この施設では妊婦のケア、出産の幇助、産後のケアを行なっています。その施設を作り助産婦を育成したことにより、女性の出産のリスクを大幅に減らすことに成功し、新生児の生存率を大幅に改善することに成功しました。

この方達が助産婦さん達です。



このような山岳地帯に多くの部落があり、多くの部族の人達が生活をしています。






また、SCは日本国内の活動にも積極的です。現在は、東北地方太平洋沖地震で被害にあった子供達のサポートをしています。→こちら

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