2011年1月13日木曜日

タイガーマスクに思うこと

先程テレビを見ていたら、今日で全都道府県にタイガーマスクが現れたそうですね。何とも良い話であり、このような活動は、施設に入っている子供達にとっても、「人の優しさ」や「感謝の気持ち」を学ぶ上でも大変良い勉強になることだと思います。ただ、このタイガーマスク活動が、純粋に子供達のことを考えてのものならば良いんですが、一部の人間の自己満足の為であるとすれば、あまり感心できないことになってしまいます。多分、一番最初の送り主は純粋に施設の子供達に何かしてあげたかったのだと思うんですね。でも、「アンパンマン」や「竜宮城の乙姫様」みたいのがでてくると、どうも?マークがついてきてしまいます。本当に施設の子供達のことを思うのであれば、他にも色々な寄付等の形があるではないのでしょうか?なんでみんなハンドルネームを名乗ってランドセルなのかな?もし、この運動が、大人の自己満足の為に広がり、一過性のブームで終わってしまうのであれば、子供達がかわいそうだと思いませんか?

企業でも、慈善団体への寄付を従業員のモチベーションアップや企業のイメージアップに使っているところが多くあります。慈善団体のほうでも、それを当たり前に受け止めている向きもあります。私のところにも、「御社のイメージアップの為にどうですか?」などの誘いがありますが、そのような言葉を耳にする度に大変残念に感じます。弊社でもSCJに毎年寄付をしていますが、これは単純に“やらなければならないから”やっているだけです。また、取引先の皆様に公表している理由は、公表することによって、自分にプレッシャーをかけているのです。だって、公表しなかったら、いつ止めたって誰にも非難されないでしょ?



この表を見て下さい。新生児数の年次推移と児童養護施設の在所児童数の年次推移です。出生数は減っているのに、在所児童数は増えています。しかも、昔と違い、今は親との死別や貧困の為に預けられる子供は激減し、虐待を受けた子供が半数以上を占めているそうです。この現実をどう思いますか?この子供達に必要なのは、ブームに乗ってプレゼントされたランドセルでしょうか?当たり前の親の愛情でしょう!全ての子供は親の愛情をもらう権利がある!自分の子供を虐待する様なバカ親をなんとかしろ!

このバカ親達が自分の間違えを理解し、自分の子供を素直に愛せるようになることが、施設の子供達が一番喜ぶことだと思います。

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