2011年2月6日日曜日

LED照明



デンマークで、弊社が取り扱っているクイーン・カランコエの育種元、クヌド・イェプセン社に行ってきました。目的は、そう、LED照明です。

一年前に訪問した時は、LED照明を使用して試験栽培をしようとしているところでした。その後、本格的に使用する事になったとの話を聞き、今回、ヤジ馬根性で見に行ってきました。私の知人もLED関係の仕事をしているので、個人的にも大変興味がありました。

イェプセン社では、農場内の一部のベンチが2段構造になっています。ハウス内を効率良く使用する為に、どうしてもこのような構造になってしまっているそうです。いままでは、下のベンチは、ベンチの移動と穂の発根期間の養生を兼ねて使用していました。しかし、LED照明を使用することにより、下のベンチでも通常生産が可能になりました。

LED照明はトマト農場でも同じ様に使用され始めています。施設栽培で上部からのナトリウム灯だけの照明では、密集して栽培する時に株の上部にしか光が当たりません。そのため、株の中部と下部にLED照明を使用することにより、トマトの収穫率を良くするのだそうです。イェプセン社の下のベンチへのLED照明の使用と同じ発想です。


いや~、科学の進歩は素晴らしいものですが、農場経営者のこの判断には脱帽します。先日のオランダのミニバラ生産者に聞かされた「生産に投資をできないなら、今、生産を止めるべきである。」という言葉が脳裏をよぎりました。

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