2011年7月13日水曜日

OSC




今年もオハイオ・ショート・コースで勉強です。
先週末から本日・火曜日まで、毎朝8時から夕方の6時頃まで生産農場と小売店の勉強をしました。ぶっ続けで集中して授業を受けるのは、子供の頃ならともかく、今の私の脳ミソではとてもついて行けません。本当はクラスが終わったらホテルの部屋で復習をすれば良いのですが、時差ボケもあり、取引先の人と夕飯を食べて、バッタンキューです。

ただ、明日からはガーデンセンターや生産農場の視察なので、脳ミソの使用度も低くなり、帰国するまでにはなんとか復習を終わらせたいと思います。



生産者向けのクラスでは、農場経営、特に生産原価についての授業を立て続けに取りました。あるクラスでは、農場の使い方を違った視点から考え、どうすれば原価的に効率の良い生産ができるのか、ということを学びましたが、生産原価が燃料費に圧迫されてきている昨今には、大変役に立つ考え方だと思いますた。また、注文単価をいくらまで下げられるか、とか、出荷をいつまで先に伸ばすことができるか、なども、原価計算と絡ませながら設定する方法は面白かったです。

また、販売店向けのクラスは、主にカスタマーサービスの基本について学びました。まあ、応用すれば弊社でも使えるので、“一石二鳥”と言ったところでしょうか。ただ、「カスタマーサービス」と一言で言っても、現在の消費者の趣向は変わってきていますし、何を望まれているのかも変わってきています。とても面白いクラスばかりでした。あるクラスでは、グルーポンを活用して売上を伸ばしているガーデンセンターが紹介されました。そのお店の方がゲストとして話してくれたのですが、「収入の多い人の方が、クーポン券を利用する確率が大きい」という話等は、結構ビックリでしたん。



併設されている展示会は、あまりパッとした感じはしませんでした。出展している種苗会社は大体同じ雰囲気でした。しいて言えば、ボール社が元気な感じですね。米国内の営業が60人もいるそうで、その営業力を頼ってくる欧米の種苗会社もおり、相乗効果が出ているんでしょうね。

あと、商品で目についたのは、ヨーロッパの栄養系のカラーが結構紹介されていた事と、綺麗なカラジウムやホスタがあちこちに飾られていました。展示ブースを見ていても、結構な人が集まっていました。

嬉しく思ったのは、弊社取扱いのPACやウェストホフがアメリカでも独自に営業を開始しました。やっぱりアメリカはガーデニングの先進国ですから、商品に自信があれば、大舞台で勝負したくなりますよね。



さて、弊社は小規模の会社なので、「大舞台で勝負」などには遠く及びませんが、自分たちのやるべき事を地道に続け、信用される会社で居続けられる様に頑張りましょう。


マサチューセッツ州にある、ある造園店では、店の入口に大きな石の看板がおかれています。その看板には・・・
*弊社のルール1:お客様は絶対に正しい。
*弊社のルール2:もし、お客様が間違えたと思ったら、ルール1を見よ。

とても利己主義人種の集まるアメリカの会社には思えませんが、「“王道”はどの国でも同じなんだなあ」と感心させられました。

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