2011年9月17日土曜日

北海道の生産者


今週は北海道の生産者を訪問してきました。

やっぱ、北海道はデッカイド~ですので、1日2~3件訪問するペースです。函館で3件、伊達で1件、苫小牧で1件、札幌で2件、栗山で1件、美唄で2件、旭川で1件。1週間かけて廻れたのはたった11件でした。

北海道を廻って改めて感じたのは「適所適作」と「生産者の力」でした。

この季節の北海道の生産は、以前は本州と同じでシクラメンとポインセチアが中心でした。シクラメンやポインセチアの早出しが、バブル期に随分と増えたそうです。その中でも、北海道の中でも比較的気候が温暖で、本州とフェリーで繋がっていた伊達市が北海道の一大花卉産地として栄えました。しかし、既にそれも昔の話。ブームに乗って、ただせっせと本州にシクラメンを送っていた生産者は、シクラメンの価格下落と共に消えていっています。一時期、伊達には30件程の生産者がいたそうですが、現在は10件ちょっとです。ここで残っている生産者は、さすがに個性が強く、勉強熱心です。

厳しい話ですが、これが現実なんですね。全国の花卉業界の動向の縮図を見ている様です。



このところ、北海道の秋の定番になってきている商品があります。『カルーナ』です。私が北海道に最初にお邪魔した頃から、カルーナの生産は数件が行なっていました。そこで、私がヨーロッパのカルーナ生産者を廻り歩き、ドイツからガーデンガールズという品種を持ち込みました。北海道の中でも、特に技術に優れた生産者に絞り、何年もかけてヨーロッパで見る様なきれいな草姿のカルーナができる様になりました。今秋の生産者の状況を見て、大変嬉しくなりました。また、生産者から投げられる質問の内容も、昔よりも遥かにレベルの高い質問になっており、これまた、嬉しかったです。





あと、弊社で6月末に納品したヒューケラ(メリクロン苗)が、たったの2ヶ月半でものすごい株になっていました。しかも、本州では夏に傷んでしまう葉色のきれいな品種も、全然問題なく生育していました。これ、うちの庭に絶対欲しい!

ほんと、「適所適作」は良く言ったものです。勿論、生産者の技術も素晴らしく、培養土や肥料に関する意識は、本州の生産者達よりも高いのではないかと思います。しかし、そういった技術だけでなく、本当に環境が良い。この技術プラス環境が、北海道の生産者が今後勝ち残っていく為の道なのだろう、と改めて感じました。

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