2011年11月27日日曜日

三陸大震災・その後




今日は私の通う教会に、気仙沼聖書バプテスト教会より千葉牧師が来て下さりました。気仙沼聖書バプテスト教会は、3月の三陸大震災の時に、私たちの教会から私を含めた何名もの人達が気仙沼に救援に出向いたときにお世話になった教会です。

気仙沼は震災の時に約1,500人が犠牲になりました。気仙沼聖書バプテスト教会は高台にある為に、幸いにも被害はありませんでした。千葉牧師は現在、地元の復興と宣教の為に精力的に活動されております。今回は、災害時の私たちの支援に対するお礼と、その後の進捗状況、問題点、などの説明に来られました。

下は今回の震災の復興支援の為に宮城県に出向いたボランティアの人数の推移です。

3月 26千人
4月 92千人
5月 91千人
6月 64千人
7月 62千人
8月 40千人
9月 18千人
11月 15千人

人数が極端に減っているのが分かると思います。11月は更に減る見込みです。ボランティアの需要が減ったのではありません。『宮城県災害・被災地社協等復興支援ボランティアセンター』のホームページ内の「各市町村災害VCのボランティア募集状況」を見てもらえば分かりますが、沿岸部のほとんどの市町村でボランティアが不足しています。特に南三陸町ではより多くのボランティアが求められています。

やはり、『震災支援』、『ボランティア活動』というのはメディアが作り上げたブームだったのでしょうか?

このところテレビでは、毎日の様にセシウムの問題が大きく取り上げられ、自分たちの食の安全、自分たちの生活環境保護に関心が集まっています。東北の被災者への関心がちょっと薄れてきてしまっている様に感じます。『セシウム問題』が今のブームなんですかね?

ちょっと前に、弊社が支援をしているセーブ・ザ・チルドレンの担当者が話してくれました。三陸大震災の後、いくつもの企業から「海外の子供へ支援しているお金を東北支援に廻して下さい」という申し出があったそうです。東北で災害があったからと言って、海外の困難な状況下にいる子供達が減ってはいません。(まあ、そのような企業は、支援活動を企業の宣伝に使っている様な企業かもしれませんがね。)

同じ様に、セシウムの問題が発生したからと言って、三陸大震災からの復興支援が必要なくなったという事ではありません。

まあ、自分も含めて、みんな、身勝手ですよね。

2011年11月9日水曜日

イスラエル

いや~、この時期のイスラエル、サイコー!

暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい気候です。ホテルの目の前は地中海。結構みんな海水浴してます。



あ~、仕事サボって遊びて~!って、多分このブログ、うちの社員も読んでるだろうから、本音はちょっとボヤカしておくとして・・・。え~、ちゃんと仕事してます。


そうです。ちゃんと取引先に行ってきました。

初日、会議室で事務的な話をした後、苗の生産農場を廻りました。

母株を管理している農場では地温を一定に保つ為に、ベンチの上に細いホースを並べてそこに温水を流しています。また、母株は花を見る事がないので、納品時の品種間違いがあっては大変です。品種ごとに仕切を使って母株を分けています。母株の品種のラベルをその場に準備しておき、穂を採ったその場で袋詰めすると同時にラベルもその袋に入れます。これで、誤納品対策はバッチリです。


その他にも、ここの農場では健康な良い苗を提供する為のいろいろな工夫がされています。面白いのは、農場内の頭を使う仕事は全て女性がやっています。体力を使う仕事は全て男性がやっています。ん~、男性としては、あまり認めたくないなあ~。男のプライドが・・・。


今シーズンの始めに、マーガレットの苗サイズの問題が若干あり、何人かの日本の生産者にご迷惑をおかけしましたので、マーガレットの親株は特に気をつけてチェックしてきました。シーズンの最初はどうしても十分に穂を確保できないので、苗サイズにバラつきが出てしまうそうで、もうこれからの季節は大丈夫だそうです。また、来シーズン、ケニアからの苗納品になれば、問題は無くなるそうです。



ダンジガー社の社長とミーティングの最中に、社長が面白い話をされました。

昔のミサイルは一度撃ってみて距離が長すぎると、2発目を短めに撃つ。2発目が短すぎると3発目で1発目と2発目の間に撃って的に命中させた。今のミサイルは、撃った後に的に命中させる様に軌道修正ができる。今のミサイルは軌道修正させながら飛んでいくんだ。現在の仕事のあり方も、そのように進化してなければならない。

おっ、この話、俺のメルマガで使えるな!

2011年11月6日日曜日

オランダの展示会

Horti Fair が復活ということで行ってきましたが、かなりガッカリでした。以前に比べて規模は数分の1。しかも、種苗会社の出展は10社にも満たない様な感じでした。花卉展示会の代名詞だったHorti Fairはいったいどうしちゃったんでしょう?しかし、Fides、Anthura、HilverdaKooijなどの有名ブランドは、やはり企業の責任からなのか、ちゃんと出展していました。



去年から別の場所(フロリアードの会場)で行なわれているIFTFにも行ってきました。こちらは切花主体ですが、それでも結構活気がある様な感じでした。鉢物は胡蝶蘭、アンスリウム、ブロメリアのような高級商品ばかり。モレル社が実生では孤軍奮闘していました。



多分、Hori FairとIFTFが一緒になれば、結構見られる展示会になると思うのですが、同じ日程で、違う場所で、別々に展示会を行っている意味が分からない。完全に、後発のIFTFがHorti Fairに喧嘩を売っている様な構図になっていますね。なんでも、IFTFの主催者はかなりいい気分になっているみたいです。

2011年11月5日土曜日

アールスメアのトレードフェア 〜 注文の取り方



トレードフェアに参加している生産者に「ここでの注文は、全部市場を通すの?」と質問をしてみました。


だいたい次の様な感じだそうです。

*生産者から営業をかける時は、市場のサポートではないので、市場を通さない。
*バイヤーから話がある時は、市場に話をする。「この商談をまとめられれば市場を通すし、まとめられなければ、直接やるよ。」

というスタンスだそうです。

とても分かり易いし、フェアだと思いました。

日本の市場の方々も、このトレードフェアには視察にいらっしゃっている様です。その辺の所も見られているのでしょうか?

2011年11月4日金曜日

アールスメアのトレードフェア

アールスメア市場のトレードフェアに行ってきました。以前はAalsmeer Marketと呼ばれていたのですが、いつの間にはFlora Holland Trade Fairに名前が変わっていました。

まあ、そんな事はどうでもいいとして。

このトレードフェアは毎回規模が大きくなっています。なんでも、ヨーロッパの生産者の話では、1月に行われるエッセンのIPMについで、このトレードフェアは生産者が注文を取る場所として大事な展示会だそうです。

弊社取引先の、クイーン社、グラフ社、PKM社などもブースを出していました。みんな小さいブースなんですが、かなり熱く営業しているのを感じました。



今回は、色をテーマにした生産者企画が目立っていました。





その他にも、面白い企画がいくつかありました。とくに、エコを意識した企画は面白かったです。下の写真はポットもトレーも台車もリサイクル可能なモノで作っています。





プリンセチアとハローキティがコラボした企画もありました。




品種として目についたのが、メリクロン苗のルドベキアです。すごいボリュームにできていましたが、はたしてメリクロン苗でなければならないのか?