2010年6月29日火曜日
保身
先週末に花葉会のサマーセミナーに参加してきました。今回は、現在の国内園芸店はどのような取り組みを行なっているか、にターゲットを絞り、全国の優良店の責任者の方達からお話を頂きました。みなさん、なんとかしようと、いろいろ努力されている気持ちが良く伝わってきました。
確かに、昔のように景気は良くなく、壁にぶつかった時にどのように乗り越えれば良いのかという過去の例もありません。五里霧中で手探りで個々の問題の壁を乗り越えて行くのは大変だと思います。これは生産者も同じです。
私の考えはこんな感じです。今日大丈夫なんだから、明日も大丈夫だろう。しかし、来月は夜逃げするかもしれない。来月夜逃げしないで済むように、今日出来る事を何か一つはやってみよう。言い換えれば、来月夜逃げしないで済むように、今日出来る事を何かやっているので、来月夜逃げしない確率は増えている。だから、今日は大丈夫だし、明日も大丈夫だ、という確信になってくると思います。
2010年6月23日水曜日
2010年6月21日月曜日
チームワーク
昨日は、弊社で2年前より取扱いを始めたクーネ社のアジサイのトライアルと、弊社の主力商品であるPACゼラ・ペラのオープンデーに行ってきました。
クーネ社でもPAC社でも、スタッフのみんなが私に声をかけてくれ、まるで同じ会社の同僚のように対応してくれ、暖かさをすごく実感し、とても感謝しました。
やはり、気持ちが通じ合っている人間同士が一つの仕事をやり遂げる、また、仕事だけの付き合いではなくお互いの気持ちを理解して同じ目的に向かって共に働ける、という環境の中で仕事ができるのはとても嬉しいものです。ステークホルダーを良く理解し合える人達と同じ時間を共有し、お互いに対して相手を思い遣りながら同じ気持ちで仕事ができる。これ以上望めることはありません。
私たち園芸業界の中で仕事をする人達の目的は一つです。消費者にいかに喜んでもらえるか・・・? これは自分一人で出来るものではありません。ステークホルダーのチームワークが必要です。みんながお互いを信頼し、個々の役割を良く理解して実践し、またスムーズに仕事ができるよう周りのみんなにも配慮できなければなりません。まるで家族の様なものだと思います。
2010年6月18日金曜日
若手生産者に期待する事
今週はドイツ・オランダにフラワートライアルの視察に来ています。花壇苗で世界的に有名な育種会社が一同に揃い、ヨーロッパの生産者に対して自社品種をPRしています。
私も毎年生産者と一緒にこのトライアルを視察に訪れています。一番の目的はヨーロッパの育種会社との打ち合わせです。しかし、毎回日本の生産者と同行する理由は、日本の生産者に少しでも世の中の動きを理解して欲しいからです。以前のブログにもかきましたが、日本にはあまりにも「井の中の蛙」状態の生産者が多いことをとても悲しく感じます。
一昔前は日本とヨーロッパの園芸業界が10年の差があると言われていましたが、現在は10年どころか、全く追いつけない状態になっているように感じます。その理由が何かと言うととても簡単な事で、日本には「毎年同じ事をしている」生産者が多すぎるという事です。
特に、若手の生産者にはもっと外に出て、いろんなものを見て体験して欲しいです。園芸だけではなく異業界では何が起こっているのかも知って欲しいです。そして、毎年一歩一歩前進して欲しいと思います。
昨日、今回一緒に同行している生産者達とこんな話をしました。
サラリーマンの息子は学生時代沢山勉強をして、競争に勝てれば良い大学に入って、就職活動を丸一年行い、それで勝ち残れれば会社勤めができ、何年も勤めてやっと小さな家を購入することができ、それでも一生ローンの返済のために働き続ける。
一方、生産者の息子は、学生時代遊んでいても、就職活動をしなくとも、最終的には自宅に帰れる、という保険がある。自宅に帰れば、車を買ってもらい、結婚すれば家を建ててもらい、あまりにも不公平なほど恵まれている。「競争」というものを子供の頃から経験していないので、かなり平和ボケをしているところもある。
この様な恵まれた状況にいるのだから、それをメリットとして、沢山勉強して、もっともっと常に前進して欲しいと思います。社会に出てから勉強できる時間とお金がある事自体、サラリーマンと比べれば恵まれています。
2010年6月13日日曜日
老人ホームの運動会
昨日は、内の祖母が入居している老人ホームで運動会がありました。老人ホームの運動会とはどんなものか?・・・興味津々でおばあちゃんの応援に行きました。
運動会は正味約一時間。競技は仮装大会、お菓子取り競争(パン喰い競走みたいなもの)、職員のリレーの3つ(正確には2つ)のみ。でも、おじいちゃんおばあちゃん達はみんな車椅子なので、職員の方々が車椅子を押しながら行ったり来たりと走り回っていました。結局は職員の方々のみ大汗をかいた様な運動会でしたが、とっても素晴らしい運動会でした。職員の方々がこのような企画を作ってくれ、おじいちゃんおばあちゃん達のために、文字通り体を張って尽くしてくれ、見ていて涙が出てきました。
ここの職員の方々は、給料のために仕事をしているのではなく、純粋におじいちゃんおばあちゃんのために仕事をしているというのが良く伝わってきます。頭が下がるばかりで、職員の方々の生き方を本当に見習いたいと強く感じました。感謝です。
2010年6月12日土曜日
来期用カタログ
やっと2011年用のカタログができました。いやあ、大変だった!・・・と言っても、全部従業員達が頑張って作り、私は何もしなかったので偉そうな事は言えないんですが。
今回のカタログは、弊社が取引きするブリーダーや苗生産農場を紹介させてもらう形で作成しました。
私が常に話していますように、ブリーダー、苗生産者、製品生産者など、みんなが一つのチームメイトとして、消費者に喜んでもらうという一つの目標のために仕事をするのが、本来あるべき姿です。誰か一人が特別偉い訳ではありません。
また、お互いを尊重し合い、パテントの保守、作りのこだわり、マーケッティング戦略など、みんなが自分のできる事を確実に行なう事により、最終的に消費者に喜んでもらうことができる、ということをみんなが常に意識しなければなりません。
幸いにも、弊社のお取引先の生産者達は大変意識レベルが高く、モラルもしっかりしておられます。
どうぞ来シーズンも、私たちみんなが同じチームメイトとして頑張っていきましょう!
2010年6月7日月曜日
嬉しいことがありました・・・
今日は大変嬉しいことがありました。
今日、弊社でお世話になっているコンサル会社の担当者から嬉しい話を聞きました。この担当者には、2月の“高松セミナー”でマーケッティングに関する講義をしていただいたのですが、その講義を聴講していた若手の生産者がわざわざコンサル会社を訪ねて来てくれたというのです。
先日は、別の生産者も、弊社でお世話になっている会計事務所の所長を総会に呼ばれて、勉強会を行ったと聞きました。この生産者と会計事務所の所長も、弊社のセミナーで知り合いになった事がきっかけでした。
このように経営に対する高い意識を持つ生産者が出て来てくれていること、また、弊社がセミナーを通して、生産者の経営意識向上に少しでも役に立てている事を実感し、大変嬉しく思いました。
2010年6月5日土曜日
鳩山総理辞任、そのとき市況は・・・
やっぱり鳩山総理は辞任してしまいました。去年の9月に政権交代した時は多くの人々が期待していただけに、みんなの落胆も大きいですよね。まして、これから日本はどうなってしまうのか、という不安も随分あります。
まあ、新たに菅総理が選出され、久々の2世代議士ではない、市民派政治家が総理になった事で、ちょっとは現実的な政治をしてくれるのかなあ、という期待感はあります。
それよりも、先日6月2日に鳩山総理が辞任され、世界はその事実をどのように受け取ったのか、とても気になりました。・・・で、「市況」です。円相場は2日の91円台半ばから若干安くなりましたが、そんなに落ちずに落ち着いてしまいました。まして、上のグラフで分かるように、去年の総理就任時と今回の辞任時とではほとんど円相場は同じです。
だいたい、今の円高の状況にしたって日本の景気が良いのではなく、サブプライム問題以降の欧米の金融不安・通貨不安定感からユーロ・ドル離れをしているだけの話であり、だれも円を好んで買っているんじゃないんです。だれも円に関心など持っていないんです。だから総理が代わろうがどうなろうが、みんな知った事じゃないんです。
今の日本は良きにしろ悪きにしろ他国の経済に影響を与えることができない。国内を見れば、官僚の不当な天下りが放置され、一方、普通の企業では考えられない様な政府の予算決めと運営。普通、限られた予算の中で、どのように運営するのかを決めるのに、やりたい事に合わせて勝手に予算を作っちゃうんだから、いくら金があっても足りない。これが一般企業だったら、こんな会社に融資をする銀行なんてあるはずない。でも、国はいくらでも国債を発行してお金を作っちゃう。あまりにも“ずさん”、“無能”。一般企業がどんなに頑張っても、こんなお国の恥が世界にばれちゃったら、誰も好んで円を買う訳が無い。
中国元が主要通貨でないのが、せめてもの救いですね。これで中国元が主要通貨になっちゃったりしたら、多分、日本円なんてみんなに忘れられちゃうんじゃないでしょうか?
なんか最近、日本に対する悪口が多いですが、「なんとかしてくれよ!」ってストレスが、メチャクチャ溜ってるんです。
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