2010年12月10日金曜日

ダラット


今週はベトナムのダラットに来ています。弊社ではダラットからカランコエ、リーガー、オステオ、ハイビスカスの苗を輸入しています。今回はその苗の親株のチェックと採取する穂のチェック、今後の輸入計画の打ち合わせに来ています。



私が海外出張に頻繁に行ってばかりいるので、たまに生産者の方から、「会社は大丈夫かい?」と質問されることがあります。

勿論、心配する事もありますが、弊社のスタッフは、みんな私と同じ気持ちで働いていてくれ、カスタマーサポートにしても、企画にしても、経理にしても、まあ、任せていて大丈夫です。たまにポカをすることはありますが、誰でも完璧ではないし、“その後”はそれまで以上に改善されるので、結果としては問題ありません。

私自身が海外出張する事について、以前は色々な場所に行ける事が結構楽しかったです。しかし、歳と共に、また責任が増えると共に、だんだんと体力的にも精神的にも厳しくなってきています。



海外出張の内容は、新商品の開拓、業務と商品の改善、勉強、などが主です。

新商品については、現在は弊社がお願いするよりもメーカー側から依頼される事が多くなっています。大変嬉しい事なのですが、その期待に応えなければならないので、大変なプレッシャーになります。今週も、今まで取引を控えていたメーカーから2商品を依頼され、またこれが品種の特性は素晴らしいのですが、マーケティングが難しそうな商品なので、頭を痛めています。

業務と商品の改善については、だいたいが納品トラブルの対応とかお客様からのクレームに対する対応と改善策の模索なのですが、お客様の気持ちも分かりますし、メーカーの立場も分かりますし、これも大変難しい問題でプレッシャーになります。ただ、誰もがみんな仕事に対してまじめに一生懸命に取組んでいるので、その気持ちが伝われば大体の場合はそんなに大きな問題にはなりません。その気持ちを伝える立場にあるのが弊社なので、いやあ・・・。

勉強の内容は、日本の若手生産者の為に「今後の農場経営をどうすれば良いか?」と、販売店の活性化の為に「どのように消費者に楽しんで頂けるのか?」に的を絞っています。私たちはただ単に新しい品種を生産者に紹介するのが仕事なのではなく、消費者に花を楽しんでもらう為に、ブリーダー→種苗会社→生産者→流通業者→販売店→消費者という流れの中で弊社の出来る事を模索し、少しでも皆さんの役に立つ事が私たちの仕事だと思っています。当たり前の事ですが、消費者が求めているのは「より安く、より良いもの」です。この言葉の意味は色々ありますが、基本的には文字通りの解釈で外れていないと思います。そして、このような消費者の要望に応える為、生産者に対しては「どうすれば安く生産できて、利益を確保できるのか?」という経営改善と、販売店に対しては「どのように消費者に価格vs価値を伝えるのか?」という魅せ方について、私たちも皆さんと同様に勉強しています。勿論この事に関しても、園芸業界に携わる会社としての責任と理解していますので、色々と頭を悩ませています。



まあ、だらだらと書いてしまいましたが、こんな理由から海外出張をしており、なかなか手を抜く様な事はできません。私もいつまでも若くはなく、徐々に50才に近づいています。国内のカスタマーサポートについてはスタッフに任せられる様になったのですが、これから海外に対してもスタッフに任せられる様な体制を作っていかなければなりません。いやあ、色々考えるとやる事が次から次へと増えてきて、楽しくもあり、苦しくもあり、です。



これは農場の社員食堂です。ここで一緒に食事をしました。従業員の農場敷地内への食べ物の持込みは禁止だそうです。



ダラットの飛行場です。何とものどかな雰囲気です。



ホテル前です。やっぱりベトナムはバイク王国です。



ホテルの近所にあるガソリンスタンドで撮ったポインセチアです。完全に3メートルくらいはあります。

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