2011年5月19日木曜日

上から目線の公務員


みなさんは公務員の職務態度にムカッとしたことはありませんか?

ネットで「公務員」「態度」で検索すると、でるわでるわ、無数にヒットします。
・公務員の横柄な態度に我慢できない
・公務員の怠慢や失礼な態度への対処法
・態度の悪い公務員にギャフンと言わせたい
・公務員の態度の悪さにむかつきます
・公務員の態度が悪いのは当たり前
もしかしたら、公務員以外の大多数の日本人が、同じことを思っているのかも?いや、もしかしたら、当の公務員の中にも同じ事を思っている人がいるかも?

うちの会社でも同じ様な経験を時々しています。植物の輸入業をしているので、植物防疫官にいじめられることがあります。現実的に理解の不可能な、エゴとしか言いようの無い一方的な論理で自分の主張を押し通されたりします。輸入できる苗の規格というのは多くの場合、明確な植防の線引きがされておらず、植防官の判断で「これはOK、これはダメ」と決められてしまうことがあります。ですから、同じ規格の苗であっても、昨日はOKで今日はダメ、ということがあります。先日は、カット苗の本数が、書類上51,000本と書かれていたのですが、なんと、「数えたら52,215本あったのでダメです」と言われました。カット苗は必ずロスがあるので、若干多めに入ってくるのは当たり前の事なのですが、この植防官は工業製品と同じ様に植物を取り扱い、更に、52,215本の苗を1本1本数えたんですね。勿論、植防官の仕事が大事な事は十分理解しているんですがね、ちょっとこの人はどうなのかな?

「公務員は、国民に奉仕する事が目的ですが、いつの間にか指導、命令するなど上から考えるという事が問題となってきました。日本の失敗の1つです。」と宮崎勇・元経済企画庁長官が言っています。


ちょっと話が変わって、「目には目、歯には歯」という言葉があります。聖書の中の言葉だという事は多くの人が知っていると思います。この言葉をリベンジの意味で使う人がいる様ですが、聖書には次の様に書かれています。

「もし人が隣人に傷を負わせるなら、その人は自分がしたように自分にされなければならない。すなわち、骨折には骨折、目には目、歯には歯をもって、人に傷を負わせたように、自分にもされなければならない。」(レビ記24:19~20)

泣き寝入りではないんですがね・・・。聖書にこう書いてあるし、やはり、大きな心で隣り人を愛せなければダメですかね。

2011年5月15日日曜日

我が家のズボラな花管理


玄関先のクレマチスがやっと咲き始めました。今年も、去年と同じで5月中旬に開花です。この品種は以前は4月中には咲いていたのに、このところちょっと遅めです。

今の家を買ってから、時々、うちの小さな庭や玄関周りの花壇を写真に撮っています。昔の写真を見ると、ほとんどが1年草だったのですが、最近は宿根草や多年草が随分と増えてきました。なんでかなあ?と考えてみたんです。

*楽・・・季節ごとの管理だけをしていれば、あとは手間がかからない。
*お得感・・・来年は更に良くなる。

これはあくまでも個人的な意見です。薬もベンレート、トップジン、アドマイヤー、オルトランを時々気が向いた時に交互に散布するくらいです。肥料も、固形肥料を忘れた頃にパラパラ撒き、植物が「あっ、動き出したな~」っと感じたら液肥を適当にやるくらいです。あとは年に一回、バッサリと切れば問題無し。汚いものは無くなってしまう。

こんな適当な管理で、2年目、3年目、と、どんどんカッコ良くなっていく。

だから、私の家は、宿根草や多年草で基本的なところは抑えてしまい、あとはポイントで、華やかにしたいところだけに一年草を植え込んでいます。あまり、庭作りの勉強もしないので、他の家庭がどの様にやっているのかは分からないけど、我が家は自然とこんな感じになってしまいました。 「こまめに花ガラを取る」などという事が苦手なズボラなO型の人間でも十分に楽しめる、ってのがポイントですね。

2011年5月8日日曜日

母の日のランチ



私の通う教会では、毎週日曜礼拝後に、女性の方々が交代で40~60人分の昼食を準備してくれます。今日は母の日でしたので、いつものお礼に壮年会(オヤジさんグループ)が昼食を準備しました。

昨日の午後に買い出しをしてある程度の準備をし、今日も朝早くから教会の台所で奮闘しました。メニューは麻婆丼、サラダ、フルーツポンチ、中華スープ。(婦人会からタケノコの煮付けとキムチの差し入れがありました。)

麻婆豆腐は昨日のうちに市販のソースに中国秘伝のたれを数種類混ぜて「後は片栗粉」という状態まで作り、一晩寝かせたもの(なんでも、一晩寝かせればうまみが増すそうだ)を今日完成させました。最後に中国で買ってきた花椒をパラパラと振り掛け、もう完全な本格麻婆丼でした。

しっかし、さすがに60人分を準備するのは、家でたまに料理をするのとは全くワケが違います。材料を切るだけで大仕事だし、鍋を温めるにも以外に時間がかかるし、皿を出したり盛りつけをするだけでもすごい疲れる。最後の後片付けの段階では、もう完全ギブアップ状態です。

これを毎週行なっている婦人の方々には、本当に頭が下がりました。

余談ですが、私が小さい頃、私の実家では運送業を営んでおり、母が毎朝毎晩のように、家族と運転手の為に10~15人分くらいの食事を作っていました。勿論、彼女もトラックの助手や事務をこなしていました。「スーパーウーマンだったんだなあ。」と、改めて感謝感激しました。

2011年5月7日土曜日

田植え体験

今日は田植え体験をしてきました。

私の実家は農家ではなかったのですが、田舎でしたから、子供の頃は親の後について親戚の田植えの手伝いについていったことが何度もあります。年を取ってきたのか、そんな幼少時代の思い出をもう一度体験したいと最近思っていました。また、自分の子供にも、自分と同じ良い思い出を作って欲しい、自然に対する感謝の気持ちを学んで欲しい、と思っていました。そして、今回ようやくその夢が叶いました。

今日は不安定な天気だったのですが、田植えに出かけた時間帯は幸運にも雨がやんでくれました。教会で仲良くしている家族の方々とともに田植え体験を楽しんできました。田んぼの持ち主の方がいろいろと準備をして下さり、私たちは本当に楽しい思いだけをさせて頂きました。また、思った通り子供達も大喜びでした。田んぼの持ち主の方には本当に感謝しています。

その後には自分たちで作った簡単な昼食を食べたのですが、それも大変美味しかったです。

田んぼの持ち主の方のご好意で、秋には稲刈り体験もさせて頂けるとの事です。今から楽しみにしています。


持ち主の方から説明を受けます。



子供も大人も大はしゃぎです。


だんだん真剣になってきました。


もちろん、私も頑張りました。

2011年5月6日金曜日

「企業の社会的責任」の意味を考える


先週末から今週にかけてドイツとオランダの育種農場を廻ってきました。毎年この時期はヨーロッパの育種農場を廻り、現在の育種の状況や、来シーズンに向けての新品種のチェック、苗を供給してくれる農場の場合は親株の準備状況のチェックをします。

毎回訪問して思うのですが、この育種農場の方々は本当に育種に対して熱い思いを持っています。ただ単に育種で飯を食べているというのではなく、本当に花が好きで、消費者の事を考えていて、社会に対して花を通して寄与したい思いに溢れています。この方々と話をしていて商売の話をする事はほとんどありません。

弊社はどちらかというと、大企業と付合うよりも、家族経営でも大手企業と対等に渡り歩いている会社と付合う様にしています。欧米の園芸業界の移り変わりや、その中での競争は、日本に比べると大変ドラマチックです。その中において、この家族経営の育種農場の方々は、見事に勝ち残っています。その理由は彼らの理念にあると思います。

皆さんよくご存知の「三方よし」という有名な近江商人の言葉があります。ちょっとネットで検索すればすぐに見つかるのですが、「三方よし」という滋賀県産業支援プラザのサイトがあります。そのサイトの中で、実践女子大学の犬塚教授が次の様な事をおっしゃっておられます。

「従来の、企業の社会貢献やフィランソロピーphilanthropyのような、企業が本業(事業活動)とは別に、その余剰(利益や組織力)をもって社会のためになることをしよう、ということではなく、事業活動(ビジネス)の中核に、社会をよりよくすることを組み込んでゆこうとすることです。ビジネスはビジネス、余ったお金の使い方はまた別、というのではなくて、企業の存在そのものが社会のためによいこと《good business》であるようにしようとする経営原理です。」

弊社では、率先的に「社会の為にお金を使おう」としています。それは消費税を払うのと同じ様に、社会人として当たり前な行動であると考えています。第三者から「どんなに寄付をしても、会社の経営が危うくなってしまったら元も子もないのではないか?」と言われた事が何度かあります。しかし、事実は、私たちは社会に生かされているのであり、社会をより良くする努力をせずに私たちが生きることはできないのです。

「社会貢献」というのは大企業でなければできない事ではありません。中小企業でもできる事ですし、個人でもできる事です。今回の東北震災支援の為に大企業が億単位の寄付をする事と、個人が何かしらの支援物を寄付する事は同じレベルの貢献だと思います。「社会の為に」、「人の為に」という気持ちが廻り廻って自分も生かされているのだと思います。

2011年5月1日日曜日

広州交易会

このところ、ちょっとした事情がありブログを更新できませんでした。

前回のブログを書いてから、震災の影響が気になったものですから、東北の太平洋側の生産者を廻りました。十分現状を理解していたつもりだったのですが、本当に大変でした。かける言葉が見つかりませんでした。「“絶句”とはこういう事なんだ」と実感しました。

ブログを書こうとすると、東北の生産者を廻ってきた事に触れなければならないと感じ、それをどんな言葉で書こうにも、その言葉がすべて陳腐に感じてしまい、ブログを書くことができませんでした。



さて、話は変わり、広州交易会に行ってきました。全体的な印象は、ブースのディスプレイや展示商品のデザインが洗練されてきており、ヨーロッパの展示会を見ている様でした。シューリッヒの新しいコピー商品も既に出ていたのには、さすがだと関心しました。ウッドとペーパーで気に入ったデザインを見つけたのですが、日本の会社はどこも購買量が小さいので、あまり相手にされませんでした。

陶器鉢は福建省の製造工場の出展が減っていました。潮州、福建(徳化)だけでなく、いろいろな産地が増えているように見受けられます。また、生産者向けの陶器鉢が減り、皿やコップの展示が増えていました。生産者向けの陶器鉢に関しては、デンマークからの注文は減っており、かわりにドイツからの注文が増えているそう。デザインはシンプル・色はシックで無光沢な、控えめなものが増えているように感じました。

バスケットは、江西省の生産工場の出展が激減しているように感じました。かわりに、安徽省の生産工場の出展が増えていいます。竹、籘、グラスなどは減っており、ウッドやペーパーが増えている様です。マーケットが「エコ」や「環境保全」を意識しているのも一因の様です。

毎回出向いているといろいろな情報が入ってきます。中国国内の情報から、欧米の資材仕入の変化から、業界の動向を学ぶ上で大変勉強になります。