2011年5月1日日曜日

広州交易会

このところ、ちょっとした事情がありブログを更新できませんでした。

前回のブログを書いてから、震災の影響が気になったものですから、東北の太平洋側の生産者を廻りました。十分現状を理解していたつもりだったのですが、本当に大変でした。かける言葉が見つかりませんでした。「“絶句”とはこういう事なんだ」と実感しました。

ブログを書こうとすると、東北の生産者を廻ってきた事に触れなければならないと感じ、それをどんな言葉で書こうにも、その言葉がすべて陳腐に感じてしまい、ブログを書くことができませんでした。



さて、話は変わり、広州交易会に行ってきました。全体的な印象は、ブースのディスプレイや展示商品のデザインが洗練されてきており、ヨーロッパの展示会を見ている様でした。シューリッヒの新しいコピー商品も既に出ていたのには、さすがだと関心しました。ウッドとペーパーで気に入ったデザインを見つけたのですが、日本の会社はどこも購買量が小さいので、あまり相手にされませんでした。

陶器鉢は福建省の製造工場の出展が減っていました。潮州、福建(徳化)だけでなく、いろいろな産地が増えているように見受けられます。また、生産者向けの陶器鉢が減り、皿やコップの展示が増えていました。生産者向けの陶器鉢に関しては、デンマークからの注文は減っており、かわりにドイツからの注文が増えているそう。デザインはシンプル・色はシックで無光沢な、控えめなものが増えているように感じました。

バスケットは、江西省の生産工場の出展が激減しているように感じました。かわりに、安徽省の生産工場の出展が増えていいます。竹、籘、グラスなどは減っており、ウッドやペーパーが増えている様です。マーケットが「エコ」や「環境保全」を意識しているのも一因の様です。

毎回出向いているといろいろな情報が入ってきます。中国国内の情報から、欧米の資材仕入の変化から、業界の動向を学ぶ上で大変勉強になります。

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