2010年8月24日火曜日
今朝の日経ビジネス(オンライン版)より
今朝の日経ビジネス(オンライン版)に「中流マーケティングを捨てよ!“下流が主流”の時代のビジネスのあり方」と言う記事が掲載されています。この記事によると、日本の世帯平均所得はこの10年間で約100万円以上も減少しているそうです。また、現在成長している企業はすき家や日高屋に代表される様な「下流志向企業」だそうです。消費者の傾向も、ワンランク上を求めるよりも自然体で行きたい消費者が増えている様です。
欧米でも、消費者の二極化はずっと以前より進んでおり、その結果Walmartのような、昔はアーカンソーやミズーリの様なあまり裕福ではない州のディスカウントストアで始まり、どちらかと言うと「低所得者向けスーパー」が成長して来たのだと思います。
日本国内の園芸業界を見ると、ちょっと前の日経新聞にも「不況長引く花卉業界」というタイトルで花卉業界の衰退が止まらない、という特集記事が掲載されていました。どうしてこのような現象が起こっているのか?しかしながら、その中でもパーク・コーポレーションのように成長している企業もあります。また、その他でも、弊社のお取引して頂いている販売店でも、安定して売上を伸ばしているお店もございます。これらのお店に共通している、絶対的な条件というのは「値頃感による満足」です。
以前、ある量販のバイヤーとお話しさせて頂いた時に、トマト苗の話が出ました。ちょっとしたブランド苗になっただけで、販売単価が倍にもなってしまうとの事。また、別の会社の営業の方が弊社に苗販売と委託したいと言う事で訪問された時、その設定価格の高さにビックリしたら、「ブランド」があるからとの理由でした。また、生産者と話をすると「このくらい(の値段)をもらわないと合わない」と言う言葉をよく聞きます。どの方も、消費者目線に立った話をされない。
「より良いものを、より安く」は、弊社が設立したときからのスローガンです。数日前のブログにも「価格vs価値」ということを書きました。この「価値」は消費者が決める「価値」です。園芸業界でも、マーケット・リーダーである企業の方々が、このような当たり前の事を認識して活動して下されば、まだまだ園芸業界は果てしなく成長して行くと思います。
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